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驚愕のミリオンセラー登場

文芸社の血液型の本が売れに売れている。

『B型自分の説明書』 累計120万部突破
『A型自分の説明書』 累計90万部突破
『AB型自分の説明書』 累計70万部突破
『O型自分の説明書』 累計70万部突破
 ※2008年9月1日、文芸社公式サイトの発表


トータルで350万部、今尚販売部数を伸ばしていることから、最終的に400万部を超えることは間違いないと見られる。参考までに過去のミリオンセラー作品の発行部数に触れると、 PHP研究所の「頭がいい人、悪い人の話し方」が250万部、流行語大賞を受賞し社会現象にもなった新潮社、養老孟司作の「バカの壁」が415万部であるから、血液型の本がいかにすさまじい勢いで売れているかがわかる。
なぜここまで売れるのか。大ヒットの理由を分析すると、3つの理由が見えてくる。



1.全ての人がターゲットである
人間に生まれた以上、99%の人は4つの血液型に分類される。したがって血液型というテーマは全ての人々が興味を持ち得るものである。たとえばゴマブックスの「なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?」という本は、エグゼクティブか、エグゼクティブに興味のある人しか手に取ることはないだろう。比べて血液型は、衣食住に近い、極めて普遍的なフィールドで勝負をしているといえよう。

2.血液型別に出版をした
誰もが当てはまる分類で分析をしてみせる本は、過去にいくらでもあった。星座占い、生まれ月での性格判断、県民性ブック等々。そもそも血液型分析の本も以前からあったものだ。ただし血液型分析において血液型別に出版された例は無かった。KKベストセラーズの細木数子の本「○○星人の運命」は毎年新しいバージョンが販売部数を伸ばしているが、そういう意味では、同じ“分析本”業界での成功例を取り入れたといえる。

3.説明書という切り口が斬新だった
表紙にも図鑑風のイラストがあしらわれ、人間関係の悩みを解消する一助となる雰囲気がある。過去の分析本がただ漠然と分析を行っており、ほとんど占いの域を出ないものであったのに対して、全く新しい分野を開拓してみせた。ベストセラーが登場すると類似本が出回るのは業界の常だが、廣済堂の「ひとりっ子の取扱説明書」を見ると、カバーのデザイン、著者名まで酷似している。そこまで似せなければならなかったほど、過去に例がなかったといえよう。



以上のことを総括すると、多くの潜在顧客が居るマーケットに対し、類似商品販売での成功法則を取り入れつつ、新しい独自のアレンジを加えて売り出した、という優等生的な戦略が見えてくる。しかし非常に興味深いのは、この大ヒットが精緻なマーケティングばかりから生まれたものではないということだ。文芸社は自費出版の最大手として知られ、定期的にコンテストを開催するなど、埋もれた才能を発掘し育てることに力を注いできた。WEBの登場で1億総表現者の時代と言われるが、以前から書き手・文芸ファン寄りのスタンスを貫いてきた文芸社からヒットが生まれたのは必然なのかもしれない。
次のヒットを狙う出版関係者、作家は必読である。



もちろん一般の読者にとっても、抱腹絶倒の内容であることは間違いない。
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